Xivelyの新規アカウントが取れなくなっている
Xivelyが無料新規アカウントの発行を渋っているようだ。アカウントを作ろうとすると、long waiting listの末尾に追加してやったから待て、とか言われてずっと放置される。たしか半年くらい前に作ろうとしていまだに放置プレイ中。
Xivelyの代替候補
xively alternativeとかで検索するといろいろヒットするけど、紹介したいのはAT&Tが提供しているM2Xというサービス。
AT&T M2X: Data storage for the Internet of Things
アカウントを作ってAPIキーを作成した後にデバイスを新規作成してデバイスキーを取得する。これをいろいろな言語で実装されたライブラリで使ってデータを上げるというxively丸パクリそっくりの構成なので、xivelyを使った経験があればものの数分でデータをアップロードできる。
xivelyを知らなくても、例えばrubyなら
のサンプルコード(uptimeコマンドでCPU負荷を取得してそれをM2Xに上げる)を実行してみればすぐにやりかたを理解できる。
放射線センサのデータを上げてみる
Pocket Gerger Type5
http://www.radiation-watch.org/2012/11/type5.html
をRaspberry Piに接続して、
http://www.orsx.net/blog/archives/4231
を参考にして /var/lib/rasdiation/rasdiation.fifo から測定データを取れるようにしておく。
サンプルコードを参考に
http://thirdeye.dip.jp/rpi/rasdiation_m2x.rb
(上はリンク切れ。
http://xx-prime.hatenablog.com/entry/2016/01/06/220949
がxivelyとm2xの両方へアップロードするもの。)
のようなスクリプトを書いてcronなどで定期実行すればOK。呆れるほど簡単。
下はその結果(中野区某所のライブデータ)。パブリックデバイスに指定すると簡単に公開できる。Xively丸パクリそっくり。
https://m2x.att.com/d/f9a07b4a659cd626d4a570648f01bdec
M2Xの利点と欠点
利点
- 簡単に使える。
- アカウントの出し渋りが(今のところ)ない。
- 超巨大企業AT&Tが提供しているので多分簡単には停止しない。なんかxivelyは最近よく止まってる気がする。
- データ量の制限が比較的緩い。1デバイスあたり一か月10万個までOK。例えばkeen.ioなどはグラフは綺麗だけど無料アカウントのデータ量制限がきつくて使いづらい。
欠点
- タイムゾーンの指定ができないので、グラフ表示はグリニッジ標準時になる。日本だと9時間足して考えないといけないのでちょっと不便。この点はxivelyの方が優れている。
- グラフがあまり綺麗じゃない。実用上は、データをAPIで取得して自分で加工するのが主体だろうから些細な欠点ではある。
大丈夫かXively・・・
そろそろまた所有者が変わって名前が変わるような気がする・・・。
まとめ
卒論とか会社のデモとかでIoTを簡単に実証して見せたいんだけど、Xivelyの無料アカウントが取れなくて困ってるナイスガイにはM2Xをお勧めしたい。