前回からの更新点
前回はWindows上のVirtualboxの中のLinuxとBeagleV-Fireをつなぐという、やや面倒な方法を取っていたが、色々試してVirtualboxが不要な接続方法が以下の2つ見つかったのでメモとして残す。
- シリアルポートで接続する方法
- USB NETWORK DRIVER をインストールする方法
シリアルポートで接続する方法
簡単なのでおすすめの方法だが、ファイル転送がデフォルトではできないという欠点がある。
Windowsのデバイスマネージャーを表示させてからBeagleV-FireをUSBケーブルで接続して少し待つと、COMポートが現れるのがわかる。
USBシリアルデバイスと表示されているものがBeagleV-Fireのものである。もう一つのほうはマザーボードのシリアルポートであり今回は無関係である。
前回まではこれが現れることに全く気づかずに色々やってしまったが、実はこんなに簡単に接続ポートが用意される。これさえ分かればあとは簡単で、MobaXtermを立ち上げ、シリアルポートへ接続すればつながる。
Session→Serialを選択し、以下のようにポートと速度を選ぶ。
OKを押すとあっけなくつながる。
USB-serial変換器を用意する必要はなく簡単につながる。これをBeagleV-FireのQuick Startに書いておいた方が良いと思うのだが・・・。
USB NETWORK DRIVER をインストールする方法
ちょっとだけ面倒な作業が生じるが、SSHで接続できるようになってファイル転送もできるようになるのでこちらもおすすめの方法と言える。
Windowsのデバイスマネージャーを表示させてからBeagleV-FireをUSBケーブルで接続して少し待つと、他のデバイスの下にCDC NCMデバイスが現れるのがわかる。
CDC NCMはCommunication Device Class / Network Control Model protocolの略だそうである。
色々調べて試したところ、Windowsが持っているドライバを当てればこのデバイスを有効化できることがわかった。
デバイスマネージャーのCDC NCMを右クリックして「ドライバーの更新」をクリックする。
「コンピューターを参照してドライバーを検索」をクリックする。
「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリックする。
「すべてのデバイスを表示」をダブルクリックして少し待つ。
- 製造元:Microsoft
- モデル:UsbNcm Host Device
を選択して「次へ」をクリックする。
警告ウィンドウが出るが知るかボケと言いながら「はい」を押す。
ドライバーが正常に更新された。
デバイスマネージャーのネットワークアダプター内にUsbNcm Host Deviceが現れた。
コントロール パネル→ネットワークとインターネット→ネットワークと共有センター→アダプターの設定の変更でBeagleV-Fireを確認できる。
残念ながらIPアドレスまでは自動設定されないので以下の手順で固定IPアドレスを割り当てる。
上図のBeagleV-Fireのネットワークアダプターを右クリックしてプロパティをクリックし、インターネットプロトコルバージョン4をダブルクリックする。
以下のように
を指定する。
MobaXtermを開き、Session→SSHから192.168.7.2を指定して接続する。
SSHで接続完了。
左のディレクトリペインでファイルの入出力もできる。
これもBeagleV-FireのQuick Startに書いておいた方が良いと思うのだが・・・。